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TECHNICAL INFORMATION
レジオネラ属菌検査の精度管理
レジオネラ属菌は、特に温泉施設やホテルなど、宿泊施設の循環式浴槽・冷却塔・給湯設備などで検出された事例が報告されています。 レジオネラ症感染防止対策としては、対象となる設備の構造や稼動状況を理解したうえで日常管理・定期管理を確実に実施するとともに、定期的にレジオネラ属菌検査を行って管理状況を確認し、適切な維持管理にフィードバックする事が重要です。 維持管理指針は定期検査の結果により左右されるため、検査結果の信頼性は非常に重要なポイントになります。

2019年、厚生労働省より「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」が通知され、そのなかで【検査の依頼に当たっては、精度管理を行っている検査機関に依頼する事が望ましい。】とされております。 レジオネラ属菌の検査工程は複雑で特有の難しさを有しており、結果の信頼性の観点から検査機関に一定の技量が要求されるためです。

弊社では、1998年から20年以上にわたり、PHE:Public Health England(英国公衆衛生庁)主催のレジオネラ属菌検査精度管理プログラムに参加しています。 本プログラムはPHEから送付された菌数非開示の試料についてレジオネラ属菌検査を行い、各分析機関の検査精度を問うものであり、客観的に精度管理状況を評価する事ができます。 弊社はプログラム参加を通じてレジオネラ属菌検査の濃縮操作や前処理など各工程の操作を確認し、回収率の向上や他の雑菌類による影響がどの程度あるか把握しながら継続的に検査精度の維持・向上に取り組み続けています。

この度、抗レジオネラ用空調水処理剤協議会(以下、協議会)による「レジオネラ属菌検査指定精度管理実施機関」の認証制度が新たに開始され、弊社岡山分析センターも認定・登録されました。 認定された検査機関は、協議会で定めた検査方法・精度管理を実施し、レジオネラ属菌の検査で一定上の検査精度を満たしている事を示します。

レジオネラ属菌検査に関してお悩みや疑問、トラブルなどがございましたらお気軽に弊社営業担当へご相談ください。

レジオネラ属細菌検査報告書に認証マークを付記
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