Facility

地下水処理設備

Ground water 

地下水を適正に利用するために

人々の生活や産業活動において水資源として地下水を利用するためには、その保全と持続可能な利用が重要です。
地下水の水質は、地質や地形、土壌などの条件により、長い年月をかけて変化します。
一般的な建築物で地下水を利用する際には、用途や形態に応じて、関連法令を遵守しながら適切に水量と水質を管理することが求められます。

システム設計方法

01

利用用途・必要量から井戸の仕様を決定する

用途や井戸仕様(揚水量、口径、深度、揚水機出力等)は関係法令を確認する

02

地下水水質を想定する

取水深度同等の近隣井戸の性状から水質を想定もしくは水質検査する(弊社に相談)

03

処理施設の仕様を決定する

用途・水量・水質に応じた浄水システムを選定する(弊社に相談)

  • 1.関係法令を踏まえ利用用途や必要量から、井戸の仕様を決定する。
  • 2.取水震度同等の近隣井戸の性状もしくは水質検査を行い、地下水水質を想定する。

求められる水質

利用用途項目 雑用水※1 水洗便所用水※2 公衆浴場※3 空調用水※4 飲用水※5
外観 ほとんど無色透明
であること
臭気 異常でないこと 異常でないこと
濁度 2度以下 2度以下 2度以下
色度 5度以下 5度以下
大腸菌 検出されないこと 検出されないこと 検出されないこと
レジオネラ菌 検出されないこと
pH値 5.8〜8.6 5.8〜8.6 5.8〜8.6 6.0〜8.0 5.8〜8.6
遊離残留塩素 0.1mg /L 以上 2.0mg /L 以下 0.3mg /L 以下 0.1mg /L 以上
塩化物イオン 600mg /L 以下 50mg /L 以下 200mg /L 以下
硫酸イオン 100mg /L 以下 50mg /L 以下
電気伝導度(25℃) 250mS /m 以下 30mS /m 以下
蒸発残留物 (300mg /L 以下) 500mg /L 以下
SS(浮遊物質) 5.0mg /L 以下
Mアルカリ (50mg /L 以下) 50mg /L 以下
全硬度 (50mg /L 以下) 70mg /L 以下 300mg /L 以下
イオン状シリカ 30mg /L 以下
鉄及びその化合物 (0.3mg /L 以下) 0.3mg /L 以下
銅及びその化合物 (0.1mg /L 以下) 1.0mg /L 以下
マンガン及びその化合物 0.05mg /L 以下
過マンガン酸カリウム消費量 (10mg /L 以下) 10mg /L 以下
有機物(TOC) (5mg /L 以下) 3mg /L 以下 5mg /L 以下 3mg /L 以下
遊離炭酸 50mg /L 以下 (4mg /L 以下)
  • ※1 建築物環境衛生管理基準に定められる「雑用水(散水、修景、清掃用水)」の水質基準を示す。
  • ※2 再生水仕様の水詮金具の水質範囲(一部抜粋)を示す。カッコ内の値はメンテナンス頻度を抑えるための推奨値を示す。
  • ※3 公衆浴場における衛生等管理要領等について(令和2年12月10日生食発1210第1号一部改正) に定められる「原湯、原水、上がり用湯及び上がり用水」の水質基準を示す。
  • ※4 社団法人日本冷凍空調工業会『冷凍空調器用水質ガイドライン JRA-GL-02-1994』に定められる「冷却水系 循環式 補給水」の水質基準(一部抜粋)を示す。
  • ※5 水道法 水質基準(一部抜粋)を示す。

設計上の留意点

地表の影響を受易い浅井戸ではなく、深井戸(取水深度30m以上)を採用する。
クリプトスポリジウムなど、塩素で死滅しない生物に対しては、膜ろ過や紫外線処理を行う。
地震災害等非常時の水ライフライン確保の観点から、非常用電源を確保する。

TOHZAIが選ばれ続ける理由

豊富な製品ラインアップとワンストップソリューションによる迅速な対応力で、

多くのお客様に選ばれ続けています。
お客様の現場を深く理解し、水質や現場状況に適した薬剤選定やラボ試験、

カスタマイズにも対応し、ニーズや課題に真摯に向き合います。

  • 01

    旅館やフィットネス
    ホテルなどの

    全国で400件以上の
    豊富な実績

  • 02

    総合水処理企業だから
    設計計画から保守まで

    一貫体制

  • 03

    地下水水質や
    利用用途に応える

    オーダメイド

  • 04

    砂ろ過から膜ろ過、
    処理薬剤まで豊富な

    ラインアップ

関連製品

お客様の現場状況に合わせた水処理薬剤や管理装置などのツールを取り揃えております。
地下水の水処理はTOHZAIにお任せください。

もっとも標準的な地下水処理装置

除鉄・除マンガン装置
デアイロナイザーAMS

用途・水質・処理量に対し、適切な機種及びろ過剤を、豊富なラインアップから選定することが可能です。
ろ過塔の内面処理(FRPライニング等)により、耐食性・耐久性に優れています。

より安全な水質を得るために

自動塩素滅菌装置
ステリライザー SB

系内の残留塩素濃度を計測し、濃度に応じて薬注制御を行うので、残留塩素濃度を一定に管理する事が可能です。
残留塩素計は特殊電極を採用し、高pH領域等でも安定した測定が可能です。

検水種類に応じ測定の使い分けが可能

携帯型デジタル水質計
オンサイトラボ

水道水やプール水等の結合残留塩素が少なく測定に影響を受け難い検水は「DPD法」、冷却水や地下水等の結合残留塩素が多くで測定に影響を受ける場合は「SBT法」の使い分けができます。

その他関連製品

導入事例

当社では数多くの導入事例がございます。詳しくはお問い合わせください。

国及び独立行政法人等の建築物

地域
北海道
用途
雑用水
処理能力
5.4㎥/h
計画量
8,000㎥/年

病院

地域
愛知県
用途
飲料水
処理能力
26㎥/h
計画量
106,000㎥/年

工場、地域熱供給施設

地域
鹿児島県
用途
生産水
処理能力
400㎥/h
計画量
500,000㎥/年

これまでに培ってきた水処理、メンテナンスなどに関する技術・ノウハウ・解析力で、

各種設備の最適化をサポートするアフターサービスの体制を整えています。

これまでに培ってきた水処理、

メンテナンスなどに関する技術・ノウハウ・解析力で、

各種設備の最適化をサポートする

アフターサービスの体制を整えています。

専門エンジニアによる維持管理

経験豊富な営業員が現場を訪問し、水質状況の確認や現場機器のメンテナンスを行い、設備の維持管理をサポートします。
さらに、工業用内視鏡などの各種検証ツールやIoT技術を活用し、状況を把握します。

各種分析

グループ内には分析・試験機関が設置されており、各種水質分析、菌類検査、試料の定性分析などを実施することが可能です。
また、様々なラボ試験を行い、課題解決や最適な水処理のサポートを行います。

自社工場

機器・薬剤製造を自社工場で行い、独自の品質チェックで、高品質な製品を提供します。
さらに、試験・分析センターも同拠点に集約し、一貫した連携システムでお客様のご要望に迅速にお応えします。