ニュープロダクツインフォメーション
NEW PRODUCTS INFORMATION
小規模食品加工事業所向
車載移動式廃水処理装置 完成
香川県で移動巡回試験がスタート
経済産業省近畿経済産業局が認定する連携事業(連携体構築支援事業)として、さぬき知財戦略研究会(さぬき市商工会、東かがわ市商工会)と開発を進めてきた小規模食品加工事業所向の車載移動式排水処理装置が完成しました。
香川県では湖沼・河川等への排水による環境汚染の対策として、「県生活環境保全条例」を定めました。条例の該当事業所が、食品加工事業所から排出される排水量基準で日量平均50トン以上から10トン以上に引き下がり、該当事業所に対する排水規制の基準値が全有機炭素(TOC)で160mg/ℓ以下となりました。
弊社では2012年4月1日の条例適用開始に向けて、香川県内で据付式排水処理装置を設置して実証試験を重ねてまいりました。
今回完成した装置は、軽トラックに積載した状態で廃水処理運転ができる様に仕上げられており、車載のままで様々なお客様を訪問する事が可能です。事業所毎に異なる排水条件に対して、1台の装置を使用して複数箇所での処理を順次検証できる事が大きな特徴です。最大処理量は50ℓ/日で、(処理前)処理後の排水のTOCが基準値の160mg/ℓ以下となる事を目的としております。※処理前の排水性状により変動します。
装置の構成は、冷却槽・処理槽・循環槽・調整槽の4槽式となっており、微生物を担持させた固定床への通水で「生物処理」と「ろ過処理」との複合処理を行う事によりTOCの低減を実現しています。
この年始から、本車載移動式排水処理装置を香川県のうどん店へ短期間設置させて頂き、排水の処理データを採取致します。その結果に基づいてお客様毎に装置の小型化・低価格化を図り、条例の排水基準値をクリアできる据付式排水処理装置の導入提案を行ってまいります。
近年は世界的にも環境問題に取組み、次世代へ地球環境を保存しながら継承していく動きが活発になっておりますが、日本国内においても自治体毎で独自の試みが始まっています。今回の車載移動式廃水処理装置が少しでも地球環境保全に貢献できればと考えております。
車載移動式廃水処理装置
設置例
設置例
■うどん廃水処理と有機酸の変化
うどん廃水処理と有機酸の変化