３年前より、さらに高いレベルでの微生物制御を目指してバイオマネージングプログラム(BMP)を提唱し、他社に先駆けた新しい微生物制御に関する手法または原料を見つけ出し、新商品に至る技術開発を進めてまいりました。
今、新しい機械工場と試験センターの竣工を記念して、その成果第一弾をここに発表させていただきます。
「バイオブレークAR」シリーズは、少量の次亜塩素酸と併用する2液型の複合冷却水処理剤であり、優れた防錆・防スケール作用と、次亜臭素酸による強力な殺菌作用を併せ持ちます。
次亜臭素酸による殺菌は世界で多く採用されておりますが、バイオブレークARで得られる次亜臭素酸の生成機構は、弊社が有する様々な技術を融合して開発された新しい方法で、国内特許は既に取得済みです(国際特許：審査中)。
〈特 徴〉
①抜群の殺菌力
次亜臭素酸はアンモニアなどの混入物によって不活性化されず、次亜塩素酸では効果が問題となる高pH域でも高い殺菌力を維持します。
②設備保全に貢献
次亜臭素酸は低揮発性であり、気相腐食が少ないため、設備保全に大きく貢献します。
③環境に優しい
冷却水排水中の臭素残量性が低く、環境負荷が小さいです。
④ランニングコストの削減
弊社トレーサーシステムに対応しておりますので、無駄のない薬品濃度管理が可能となります。
「冷却水用除菌・殺菌剤 バイオシスOP-2」は、高レベルの消毒剤として米国FDAの認証を受けている“オルソフタルアルデヒド”に着目しました。オルソフタルアルデヒドの「水に溶解しにくい」という欠点を克服することで、高温度溶液の製剤化に成功し、冷却水用として開発しました(特許出願中)。
〈特 徴〉
①低濃度で効果抜群
グルタルアルデヒドと比べて低濃度でより高い効果が得られます。
レジオネラ属菌の除菌だけでなく、生物膜(バイオフィルム)の除去、殺藻効果が得られます。
弊社バルスターGAと比較すると半分の使用量で同等以上の効果が得られます。
②環境への配慮
PRTR対象物質に該当しておらず、環境や人体にも害はありません。
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薬液が皮膚に付着した場合、灰黒色に変色しますので取扱にはご注意ください。(着色は1～2週間で消えます。)
今回ご紹介しました「複合冷却水処理剤 バイオブレークAR」シリーズ及び「冷却水用除菌・殺藻剤 バイオシスOP-2」は、既に2年のフィールド試験を済ませて発売させていただいております。環境により優しく、より安全に、お客様と共に更に用途が広がるものと期待しております。
BMP商品開発はさらに前進しております。今後も、第二弾(PartⅡ)、第三弾(PartⅢ)を予定しております。是非ご期待ください。