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プール水質基準項目の説明


遊離残留塩素濃度

プール水の殺菌を目的に次亜塩素酸ナトリウム等の塩素剤(殺菌剤)が使用されます。プール水中に注入した塩素剤の中で、未反応の状態で存在している殺菌効果の高い成分を遊離残留塩素と呼びます。高い濃度で運転を続けた場合、プール水中の有機物と反応し、結合塩素・トリハロメタンといった有害物質の生成を助長することになります。

結合塩素濃度

人の汗や尿に含まれるアンモニアや有機物質と遊離塩素が結合してできる物質です。プール室内における刺激臭(塩素臭)やプール水中における目の刺激等の原因物質であり、アトピー性皮膚炎をプールにて誘発する皮膚刺激物質であるといわれています。
快適なプール水質又は室内環境を検討するうえでは、重要な項目です。

pH(水素イオン濃度指数)

pHは塩素系殺菌剤の殺菌効果及び清澄剤の凝集効果に影響し、pHがアルカリ性側に傾くと、殺菌力及び凝集効果が低下します。
塩素系殺菌剤が有効に働くには、pHを7.0〜7.2程度にてプールを運営する事が望まれ、この範囲にpH調整剤等により調整することでプール水は効果的な殺菌・酸化効果を発揮いたします。

ORP(酸化還元電位)

プール水の殺菌力(酸化力)を示す指標であり、厚生労働省の水質基準には規定されていませんが、殺菌効果を確認するための重要な項目となります。
プール水の酸化還元電位(ORP)値が750mV以上である場合、十分な殺菌効果を有していると判断できます。

一般細菌

一般細菌検査は、水の一般的な清浄度を示す指標として用いられます。一般細菌の一部は大腸菌群よりも塩素に対して高い抵抗性を持っていることから、塩素剤の殺菌が適切に行われているかどうかの水質維持管理の一つの指標とも考えらます。

大腸菌群

大腸菌群検査は、微生物学的汚染、特に糞便による汚染の指標として用いられ、大腸菌群の検出は遊泳者による持ち込みが考えられます。

過マンガン酸カリウム消費量

プール水中の有機物による汚染の指標です。
有機物汚染の原因としては、

 a)遊泳者による汗・尿の混入、又は化粧品等の混入

 b)プールサイド清掃用の洗浄剤の混入

が考えられます。
a)に関しては遊泳前のシャワーの徹底、b)に関してはプール洗浄法の改善等で改善することができます。
現状では、オゾン処理又は紫外線処理により有機物を酸化分解する方法もありますが、設備投資費が高額となり、一般的には新規補給水で希釈することによって上昇を抑える方法がとられています。
過マンガン酸カリウム消費量が高い場合、結合塩素・トリハロメタンといった有害物質の発生を助長することになります。

濁度

プール水の透明度の指標です。
プール水が透明感を感じるには0.5度以下の低濁度に押さえる必要があります。

トリハロメタン濃度

プール水中の有機物と塩素が結合して発生する塩素剤による殺菌の副生成物です。
プール水中やプール表面の空気中に滞留して呼吸や皮膚から体内に取り込まれます。そして体内に蓄積され、濃縮されます。過度に蓄積されたトリハロメタンは、発ガンや流産を引き起こす事が報告されています。遊泳者のみならず、プールサイドにいるすべての来客者、監視者、インストラクターに障害の危険性があります。


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