度重なるレジオネラ症の集団発生事例を受け厚生労働省は、改めて平成15年2月14日に「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」(健発第0214004号 厚生労働省健康局長通知)にて指導を強化されております。
その中で、「浴槽水の消毒にあたっては、塩素系薬剤を使用し、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を頻繁に測定して、通常0.2ないしは0.4mg/ℓ程度を保ち、かつ、遊離残留塩素濃度は最大1.0mg/ℓを超えないよう努めること。また、当該測定結果は検査の日から3年間保管すること。」と遊離残留塩素濃度の管理を強化するよう指導されております。
指導されている遊離残留塩素濃度で管理するには、遊離残留塩素濃度を連続的に測定し、測定値に応じた薬品注入ポンプの制御を行う自動監視システムが必要不可欠なこととなります。実際、集団感染事故が発生した施設では、積極的にこの様なシステムの導入が検討されております。
弊社では、既に販売開始以来好評を頂いている「浴場用除菌剤スパレジオA-5」の注入装置を組み合わせた「TS式高度衛生処理管理装置ステリライザーSA」を開発致しましたのでご紹介致します。
■特 長
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残留塩素濃度測定用サンプル水を循環水に返還するため、排水がありません。
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結合塩素の影響を受けにくい特殊構造のため、従来品のような遊離残留塩素濃度の測定誤差を防止します。
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自動で塩素検出電極の電解洗浄を実施し、メッキ現象を防止します。
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二酸化塩素の持つ優れた酸化力で有機物質を酸化分解し、塩素検出電極の汚染を防止するとともに、循環配管中の生物膜の形成を抑制します。
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二酸化塩素処理の弊害となる亜塩素酸※を生成しません。
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亜塩素酸は二酸化塩素の分解過程で生成される物質で、人体に有害であり、メトヘモグロビン血症(貧血症状)、無尿症、腹痛、腎臓衰弱等の障害を引き起こす恐れがあり、プール水では1.2mg/ℓ以下にするよう指導されております。
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独自のCPUを搭載し、施設に応じた制御方法を選択できます。(ろ過ポンプ連動運転、定量注入制御、夜間休日制御、手動運転制御等)
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既存の殺菌剤(次亜塩素酸ナトリウム)注入装置をそのまま利用できます。(殺菌剤注入装置が無い場合、別途ご用意しております。)
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壁面にそのままアンカーにて取り付けできます。
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付属のポールスタンド(別途)と組み合わせて、自立型で設置できます。